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2013年6月27日木曜日

ネコと時間

「ARIA」の第1期の第12話「その やわらかな願いは・・・」を観ていたところ、星野明子という女性のセリフに次のようなものがありました。

「ネコは、過去と未来とを繋ぐ動物と言われているの」

明るさとともに瞳孔が変化することから、ネコを時間に関連付けて、時には神格化するというようなことは古代エジプトでも行われていたようですし、古くからネコを飼う習慣のあった場所の多くで、同じような考え方があったかもしれませんね〜。

上記の「ネコは、過去と未来を繋ぐ動物」という言葉を聞いた時に、パッと頭に浮かんだのが「ドラえもん」です。「ドラえもん」がネコ型のロボットである理由は、ひょっとしてこういうことにあるのかも、などと思ってみた次第。

一応、Wikipediaを覗いてみると、

藤子・F・不二雄は、締め切りが迫る中、新連載の構想が浮かばないという切迫した状況にも関わらず、アイディアがすぐに思い浮かぶような便利な機械があったらいいのに、などと考えながら空想にふけってしまう。さらに、過去にもアイディアが思い浮かばないまま、ドラネコのノミ取りを始めてしまったという経験があったことなどを回想しているうちに、ついに締め切りになってしまう。そして、「もうだめだー」と叫びながら階段を駆け下り、娘の起き上がりこぼしにつまずいた瞬間、「ドラネコと起き上がりこぼし」というアイデアが結びつき、ドラえもんが誕生した

・・・ということで、残念ながら、未来→時間→ネコ型ロボットという発想ではなかったようです。

もっとも、切迫する状況下において、ドラネコがノミ取りという手段で藤子・F・不二雄を現実逃避の世界へと誘ったと考えれば、時間に関わるネコだからこそドラえもんのモデルと成り得たと言えなくもないような気もします。