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2012年9月2日日曜日

乙事諏訪神社 3 御柱

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名前に諏訪神社とあるように、諏訪大社とは縁のある神社ということで「御柱祭り」が行われているようです。

写真は「一之御柱」。どういわけか、社殿に向かって右奥にありましたけれども。もちろん、四隅に御柱が建てられていました。

乙事諏訪神社 2 社殿

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乙事諏訪神社の社殿の様子です。左右の建物は背後の板と表側の柱しかない構造となっているわけで、なかなか珍しい様式なのではないでしょうか。

乙事諏訪神社 1

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富士見高原病院の富士病棟旧 立場川橋梁を見物したあとは、やはり富士見町にある乙事諏訪神社に立ち寄ってみました。

正直に言うと、この神社そのものに目的があったのではなく、この「乙事」という地区がどんなところなのか見てみたかったわけですけれども w



というのは、映画「もののけ姫」に登場するイノシシ神「乙事主」の名前は、この地区名に由来しているという説があるからなんですよね〜。前にも書いたように(→Gen's Blog: 富士見高原病院 富士病棟 8 中庭 3 )宮崎駿監督と富士見町というのは関係があるので、地区名その他を作品に取り込んだ可能性はかなり高いと思います。

ほかに、やはり「もののけ姫」の登場人物で、タタラ場で働く気の強い女性トキの夫の名前が「甲六」というのですが、富士見町と山梨県北杜市小淵沢町地区との境を流れる川が「甲六川」という名称なのだそうです。

旧 立場川橋梁 12 北側から


最後に、北側から見た旧 立場川橋梁を。右側が富士見駅側となります。

そういえば、自分がこの橋梁の存在を知った当時、映画「カサンドラ・クロス」のあの橋に例えて表現しているケースが多かったように覚えています。「中央本線のカサンドラ・クロス」みたいな・・・。


それにしても、この橋梁は今後どうなるのでしょうね〜。東西のトンネルも含めて保存されるといいですけれども。

旧 立場川橋梁 11 ボルチモアトラス


ボルチモアトラスという構造だそうですが、その特徴が何となくわかるのではないでしょうか。


所々に梯子が上から下の鉄骨まで設置されているのですが、あそこを降りたり昇ったりというのは自分には無理です w

旧 立場川橋梁 10 南側から


線路から立場川沿いの道に降りてきました。

南側から撮った旧 立場川橋梁です。左側が富士見駅方面で、先ほどまで左手に見える土手の上にいたわけです。

旧 立場川橋梁 9 瀬沢トンネル 2


旧 立場川橋梁の瀬沢トンネルの富士見駅側です。前の写真の場所よりも近寄ってみました。

内部を覗き込むと、砂利の間に水が溜まっているような感じ。コウモリの姿も。

トンネル内部で列車に遭遇すると怖いので w ここで引き返すことに。

詳しいレポートはこちらのサイトで。この方、トンネルを向こう側まで歩いておられます。

旧 立場川橋梁 8 瀬沢トンネル 1


旧 立場川橋梁の富士見駅側にある瀬沢トンネルです。

全体として土が盛られて地面が高くなっているようです。トンネル内部から手前側には用水路が設置されているのですが、この用水路の底がかつての線路の高さなのかもしれません。

旧 立場川橋梁 7 小屋


橋梁に背を向けて富士見駅方面に歩いていくと、このような小屋が。保線関係で使われたものでしょうか?

旧 立場川橋梁 6 橋梁上部


立ち入り禁止の柵があって、ここより先には進めません。たとえ柵が無かったとしても、あまりの高度感にとても進む気にはなれませんが。

向こう側にはトンネルがあるそうです。

かつてはここを列車が行き来していたかと思うと、不思議な気持ちになります。

旧 立場川橋梁 5 現 立場川橋梁


南側を見ると、中央本線の現在の立場川橋梁が。

右側が富士見駅方面となります。

旧 立場川橋梁 4 枕木


レールは完全に撤去されていましたが、枕木はこのように残っているところも。

旧 立場川橋梁 3 架線柱


かつて線路が敷かれていたところまで登ってみました。向こうに旧 立場川橋梁が見えています。

架線柱が所々に残されたままとなっています。

草刈りが行われたばかりだったようで助かりました。草の生い茂る時期にここに登るのは、無理かもしれません。

旧 立場川橋梁 2 下部


下から見上げると迫力があります。

ここで、ガーダー(左)と、この橋梁を特徴付けるボルチモアトラスという異なる構造の橋に別れています。左側が富士見駅方面です。

架線柱が後付けだということがよくわかります。

旧 立場川橋梁 1


富士見高原病院の富士病棟の見学(→Gen's Blog: 富士見高原病院 富士病棟 1)を終えたあと、天気がもちそうだったので、以前から訪れたいと考えていた旧 立場川(たてばがわ)橋梁に行ってみることにしました。

JR中央本線(東線)の富士見駅の東側に位置しています。信濃境駅と富士見駅との間が複線化による現 立場川橋梁を通る線路への付け替えのため、1980,09,25に廃止となった橋梁です。

旧 立場川橋梁の存在を何で知ったのかは忘れてしまいましたが、知ったこと自体はかなり前のことで、中央自動車道を走る高速バスに乗った時などは眺めたりしていました。

富士見高原病院 富士病棟 8 中庭 3

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富士病棟の東側半分を南側から撮った写真です。こちらは比較的キレイに維持されているようです。

各病室には、ベランダに出られるようにドアが付いているのがわかります。すでに取り壊された病棟の中にはベランダがもっと広くなっていて、寝ながらの日光浴などが可能だったタイプもあったようです。

前にも書きましたが(→Gen's Blog: 富士病棟が解体されることに)、宮崎駿監督の(奥さんの?)別荘が富士見町にあったということで、監督はここにも訪れているはずだと思うんですよね〜。で、「となりのトトロ」でサツキとメイのお母さんが入院している病院の外観や雰囲気は、この富士病棟や富士見高原療養所の資料を参考にしているのではないかなァと推測してみているのですが、どうでしょ〜か。

富士見高原病院 富士病棟 7 中庭 2


草が伸び放題となっている中庭(→Gen's Blog: 富士見高原病院 富士病棟 6 中庭 1)を突き進むと、このようは巨木が。

この病院のシンボルツリーとなっているハナノキ(花の木)です。カエデの仲間なのだそうで、ハナカエデと呼ぶこともあるそうです。

うろ覚えで申し訳ないのですが、1976年公開の映画「風立ちぬ」(若杉光夫監督)で、主演の山口百恵さんと三浦友和さんによるシーンがこのハナノキの下でも撮影されたことから(←山口百恵さん単独かもしれませんし、映画のシーンではなくスチール撮影かもしれませんが)、「百恵ちゃんの木」とも言われているとかいないとか・・・。

そういえば、富士見高原病院とも富士見町とも全く関係が無いのですが w 池田町には「聖子ちゃんの木」と呼ばれる、やはり映画で登場した木があって・・・興味のある方はこちらを。


富士見高原病院 富士病棟 6 中庭 1

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富士病棟の西側(だと思います)を、南側にある中庭から見上げたところです。

草刈りとかが行われていないらしく、このような状態。

富士見高原病院 富士病棟 5 紋章?

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紋章と言っていいものなのでしょうか? 紺と赤の二色を使った帯の上に、太陽のようなマークが中央に配置されています。

紺と赤の二色といえば、慶應義塾大学のスクールカラーであるわけで・・・そういえば、展示してあった資料のなかに富士見高原療養所慶應との関係を窺わせるものがあったような気がしましたが、この紋章のデザインの成り立ちとも何か関係があるのでしょうかね〜。

富士見高原病院 富士病棟 4 二階の廊下

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富士病棟の二階の廊下の突き当たりから階段方向を撮った写真です。

椅子に座っているのは、見学に際しての案内や注意事項の説明を担当されている方です。公開されている各病室には富士見高原療養所当時のいろいろな資料が展示されていたのですが、それらは撮影不可ということでした。

富士見高原病院 富士病棟 3 階段

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富士病棟の階段を、二階から見下ろして撮った写真です。

この窓が、こちらの写真(→Gen's Blog: 富士見高原病院 富士病棟 1)で正面に見えている窓ということになります。

富士見高原病院 富士病棟 2 一階の廊下

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富士病棟一階の廊下です。突き当たりから出入り口の方向を振り返って撮った写真です。

ちなみに、こちらから見て出入り口のすぐ左側にある部屋は、霊安室となっていました。

富士見高原病院 富士病棟 1

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富士見町にある富士見高原病院の前身は富士見高原療養所といって、堀辰雄や竹久夢二などが療養生活を送ったところなのですが、当時の本館だった富士病棟が解体されることになり、一般公開最終日となるきょう、施設を見学してきました。

堀辰雄(1904〜53年)の小説「風立ちぬ」の舞台となった富士見町の旧結核療養所「富士病棟」が、9月に解体されることが決まった。所有するJA長野厚生連富士見高原病院が新病棟を建設するため。今後は、旧病棟の床板や窓など建材の一部や資料を保存し、院内に新たな展示施設を設ける方針。