『米澤屋書店』米澤穂信、文藝春秋
- Gen's Blog: 借りてきた本(2022,02,03)
iPhone SE2で撮影。
傷つけられ、命の危機に陥ると、団子状のイソギンチャクのような幼体「ポリプ」になって死なない。「『若返り』という人類の夢を持っている。
ベニクラゲ類は再びポリプへと戻ることができる。成熟個体は触手の収縮や外傘の反転、サイズの縮小などを経て再び基物に付着、ポリプとなる。生活環を逆回転させるこの能力は動物界では大変稀であり、これによりベニクラゲ類は個体としての寿命による死を免れている。
これらのクラゲは通常の発生と分化転換を繰り返すことで個体が無限の寿命を持ち得ると予想されている。そのため、「不老不死(のクラゲ)」と称される場合もある。ただしこれは、老化現象が起こらないわけではなく若い状態に戻るだけなので、より厳密にいえば若返りである。