『迷える者の禅修行 ドイツ人住職が見た日本仏教』(ネルケ無方、新潮新書)を読み終わりました。
日本の多くのお寺がサービス産業化しているのは、仏教伝来時の状況や禅宗の普及の時期の遅さなども関係しているのかもしれませんねぇ。それに、日本人の精神は仏教よりもアニミズム的な(明治以前の)神道を拠り所としている部分が大きいかもしれませんし。
それにしても、修行の厳しいことといったら。厳格な年功序列に加えて、言葉だけでなく力によるパワハラは当たり前のようにある(あった?)わけで、 暴力団の事務所詰めも地獄だそうですが、それ以上に過酷な環境かも w
理不尽な過酷さを「修行」のひと言で納得してしまったり、進んでそういう環境に身を置くというのは、ネルケさん自身が警戒していましたが、多少はストックホルム症候群、あるいは被虐待症候群という状態にあったのではないでしょうかね〜。
こういう部分を改善していかないと、仏教界は先細りになるだけのような気もします。
- Gen's Blog: 借りてきた本(2018,05,09)