2019年11月18日月曜日

若宮社の狛犬


穂高神社境内にある若宮社の狛犬が、安曇野市内最古の狛犬だそうです。



向かって右側の阿形。

上記のリンク先の引用にあるように、前足の間がくり抜かれずに残っています。


左側の吽形。

こちらも前足の間は彫り取られることなく、そのままとなっています。


吽形の後ろに新たに設置された説明板です。

若宮社の狛犬

 阿吽一対の狛犬は明和六年(一七六九)四月十四日に、穂高出身で江戸において幕府の御用もつとめる大商人であった井口郡有(飯嶋喜左衛門)が拝殿にある左大臣、右大臣随身像とともに奉献した。

 狛犬は江戸で作られ手車に乗せて穂高まで運ばれてきたといい、安曇野市で年代の刻まれている参道狛犬としては最古である。

 大きさやデザインで同年代の江戸狛犬の特徴がよく出ているが、阿形と吽形でデザインを変えて異なる獣として表現するなど、古代にならった特徴も見られて興味深い作風となっている。

ちなみに、この若宮社の主祭神は「阿曇比羅夫命(あづみのひらぶのみこと)」、配神(相殿神)は「ものぐさ太郎」のモデルとなった「信濃中将」です。