2013年8月20日火曜日

『はだしのゲン』の閲覧制限を再検討へ

清水伸夫松江市教育長は20日までの取材に、「手続き的にどうだったか調査する必要がある」と要請に至った過程の問題点を指摘。また、議会が陳情を不採択としたことや、市内外から反発の声が多数寄せられていることを受け、「今後は撤回も視野に、委員会会議の意見を聴いて再度検討したい」と話した。

福島・前教育長は取材に「全教育委員に諮らなければならない事例とは思わなかった。反省している。私も全巻を読んで性描写のショックが大きく、簡単に子供が閲覧できる状況にしてほしくなかった。作品を否定するつもりはなく、見せ方を工夫してほしいというつもりだった」との見解を示した。

福島・前教育長が『はだしのゲン』を読んだのは、この本を隠すことを求めた団体からの陳情がキッカケということなのでしょ〜か。

描写云々ということよりも、外部からの意見や市教委の独断によって、図書館の蔵書のあり方に手が加えられたということのほうが大きな問題でしょう。

図書の収集や提供の過程に口を挟ませた挙げ句、開架から閉架へという措置が実際にとられたという事実は、図書館が最も忌むべき検閲そのものじゃないですか。

松江市の教育委員会や、同様のことをしていた鳥取市中央図書館の関係者の中に図書館司書の資格を持つ人がいるのであれば、専門家として図書館を守れなかったことを恥ずべきでしょうね〜。