延暦寺によりますと、寺の宿泊施設「延暦寺会館」で副館長に当たる「主事」を務める40歳の僧侶が、ことし4月、25歳の修行僧の頭部を殴って鼓膜を破るけがをさせました。
このほか、ことし2月には35歳の僧りょの「けさ」をつかんで倒し、4月には27歳の僧侶の顔などを殴ったということです。
そういえば、2013年には空海生誕の地である香川県の善通寺(←真言宗善通寺派総本山、四国八十八箇所霊場第七十五番札所)でも僧侶による暴行事件がありましたねぇ。
善通寺によりますと、23歳の男性僧侶は、9月、奈良県から善通寺にある僧侶養成機関に修行に来て、読経方法や作法などを学んでいましたが、10月中旬に指導をしていた40歳の男性僧侶から「出来が悪い」などと言われ、修行していた道場で、殴る蹴るなどの暴行を受けたということです。
暴力や暴行と仏に仕える僧侶とはまったく相容れないもののように思うのですが、実際はこのように修行が身につかないまま僧侶になる輩が少なからずいるということなのでしょう。
延暦寺の件では「口頭による厳重注意処分」ということのようですが、聖職(←嫌いな言葉ですが)とも見なされる立場にある人間なのですから、責任の取り方というものを聖職でない我々にとってのお手本となるように立派に示して欲しいものです。