「序」に
本書は(略)天文学全般の知識を、小学校上級及び初級中学校の学童に、ある程度理解させるのを目的とし、
天文学は精密推理科学の一つであるから(略)理論や計算を多く挿入してある。(略)読者は必ず紙と鉛筆とを用意して、幾何学図形を描き、演算を行いつつ読むべきである。
とあるのですが、「紙と鉛筆とを用意して」のほうは実践することなく読み進めてしまいました w
そもそも、この本を読もうと思ったのは、松本零士さんがこの本から少年と女性が宇宙を旅するという着想を得たということを知ったからなのですが、メーテルにあたる女性は乙女座から来た光の女神(←正体は電磁波)ということになっています。
で、彼女との別れの場面が、意外なほどアッサリとしているのが面白いところ。まぁ、著者としては、二人の関係性に重きを置いてこの本を書いたわけではないでしょうからね〜。
本編が終わった後に「天文楽者」の福江純氏による「その後の宇宙の話」という章があるのですが、こちらも噛み砕いた解説となっていて面白く読むことができました。
そのあとに松本零士さんの文章があって、次のようなことが書いてありました。
『星野鉄郎』という空間鉄道で旅する少年を描いた時、久しぶりに中一の時以来自分の本としてもっているこの本を見て、フォトンとともに旅する少年が『星野』という同じ名字を持っていたと気づき、
著者はこの本を上夜久野村(現在の京都府福知山市夜久野町)で書いたそうですが、夜久野町というと自分の母が生まれ育った場所でもあるんですよね〜。ひょっとすると、母とどこかですれ違ったりしていたかも。
- Gen's Blog: 借りてきた本(2018,09,17)