2020年1月7日火曜日

飯綱高原スキー場の廃止決定

1965(昭和40)年12月に開業。市民のゲレンデとして親しまれ、98年には長野冬季五輪の競技会場にもなったスキー場は今季を最後に、50年余の営業に幕を閉じることになる。

実質的に索道施設が無償で譲渡されるとしても、近いうちに大掛かりな修理や架け替えをしなければならないでしょうし、大金をつぎ込んで修理したところでそのお金を回収できる見込みもないですしねぇ。融資するところも少ないでしょう。

しかも、計画的にリフトを増やしていったスキー場ならともかく、ほとんどのところは最初からたくさんのリフトを建設していて、その寿命をほぼ同時期に迎えるわけですから、直すにしても新設するにしても、あるいは撤去するにしても多額のお金が必要になるわけで。

そして、飯綱高原スキー場の場合はわかりませんが、スキー場で遊ぶ人が減少するということは、スキー場や周辺の宿泊施設で働いてみようという人も少なくなるということでもあります。

スキー場側の立場として冬季だけ働いてもらってあとはほったらかし、でも来季はまた働きにきて欲しいというのは、このご時世においては少し虫が良すぎるような・・・。かといって、冬季以外で大人数の雇用は難しいでしょうし、寮を充実させるのにも維持するのにも費用がかかりますしねぇ。

いろいろな面で負のスパイラルに入ってしまって抜け出す道を見出せないままでいるのが、今のスキー場のような気がします。

それにしても、自分は新潟や長野のスキー場で約25シーズン働いていたのですが、あれだけ身近だったスキーが、スキー場と離れた里の暮らしの中では少しも話題にならないという現実に少なからず衝撃を受けているこの頃です。