2021年3月23日火曜日

富士山で「スラッシュ雪崩」


3月21日、富士山の大沢崩れ周辺で、大量の水分を含んだ雪が土砂とともに流れ下る「スラッシュ雪崩」が発生しました。
21日正午すぎから午後4時ごろにかけて、標高1500メートル付近(同市北山)や下流域の大沢川扇状地流入部の監視カメラで土石流が流れ下る様子を捉えた。映像や水位データを見る限り大規模なスラッシュ雪崩が起きている可能性があるという。

 

雪泥流(せつでいりゅう)とは、大量の水を含んだ雪崩(スラッシュ雪崩)が、斜面から渓流へと流下する際に、渓岸や河床の堆積物を浸食し土石流化するもの。
融雪による土石流と区別の付かない、ごく小規模の雪泥流は日本各地で発生しているものと考えられているが、大型のものは富士山で特異的に発生する。この大規模な雪泥流は「雪代」(ゆきしろ)と呼ばれる。富士山の雪泥流は、時には標高3000m以上の斜面から流下するため非常に規模の大きいものとなる。富士山南西斜面では、砂防事業による対策が講じられている。