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2021年4月2日金曜日

「十二年籠山行」

十二年籠山行は最澄の廟所である浄土院にこもり、毎日午前4時から読経するなどの修行を12年間休まず行う。 


宗祖に仕える僧「侍真(じしん)」として、礼拝や読経、献膳(けんぜん)などをつとめ、境内を落ち葉一つ残さず掃き清めてきた。浄土院を中心とした結界から出ることはない。戒律の厳しさから「掃除(そうじ)地獄」とも呼ばれる。

渡部住職は2002年に仏門入りし、09年4月に籠山行を開始。この間に仏の姿を見るまで1日3000回の礼拝を重ねる「好相行」も成就

現行の籠山行に入るためには、まず好相(こうそう)行という礼拝行を行なわなければなりません。この行は、仏が現れるなどの好相を感得するまで続けられ、その後戒壇院にて戒を受けます。ここで初めて籠山比丘となり、12年間の山修山学に入ります。


延暦寺を訪れた時に浄土院にこもって修行をしている僧がいるという話を聞きましたが、きっとこの方なのでしょう。