2022年11月13日日曜日

日本で狂犬病対策が必要な理由

狂犬病の発生件数は1950年頃より激減し、1957年を最後に動物における日本国内の狂犬病発生は確認されていません。
1957年以降の日本における狂犬病の発生例は全てがヒトにおけるもので、これら全てが海外に渡航中にイヌに噛まれ、日本に帰国後に狂犬病を発症したいわゆる「輸入症例」です。
オーストラリアは一度も狂犬病が蔓延したことのない国なのに対して、日本は過去に全国に渡って狂犬病が蔓延していた国
日本の山奥に暮らす野生動物が1900年頃から代々こっそりと狂犬病ウイルスを受け継ぎ感染を続けており未だに人里離れたところでウイルスを保有し続けている、という可能性は永遠に残っている
1961年にイヌで狂犬病が確認されたのを最後に、徹底的な予防策を講じた台湾ではイヌとヒトにおける狂犬病が発生しなくなり、台湾は「狂犬病清浄国」と認められるようになりました。
2013年7月17日、台湾は国内において52年ぶりに狂犬病が発生
台湾は2014年までにイタチアナグマ423頭における狂犬病ウイルス感染を確認、またイタチアナグマとは別にハクビシン1頭、ジャコウネズミ1匹、そして野生のイタチアナグマに噛まれた後で神経症状を発症したイヌ1頭からも狂犬病ウイルスを確認