2023年5月8日月曜日

日本のホテルでも南京虫(トコジラミ)が発生







トコジラミはふつう夜間に吸血するが、厳密には夜行性ではなく、暗ければ昼間でも吸血することがある。普段は太陽光や照明を嫌い、壁の割れ目など隙間に潜んでいる。トコジラミは翅を持たないため、自力では長距離を移動することはできない。しかし、人間の荷物または輸送される家具に取り付くことで、その分布を拡大する。
かゆみは刺された当日よりも2日目以降の方が強い。刺咬の痕跡は1ないし2週間以上消えない。
日本では普通は目にすることのなくなったトコジラミだが、インバウンドと呼ばれる人的な観光客の往来増加によって、近年特に被害が発生している。
約50年前にDDTの使用によりほぼ根絶やしにされたトコジラミが、新たに殺虫剤への薬剤抵抗性を身につけた「スーパートコジラミ」に進化したこと、害虫の防除に使われる殺虫剤が、毒性の弱いものへと移行したことが再来の原因ではないかと報道されている。