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— きりゑだう (@kirie_folklore) November 4, 2024
日本の昔話には「お爺さんは山へ柴刈りに」から物語が始まるものが数多くあるが、
そこから童や動物を拾って幸を得る話や、金銀財宝を授かる話などとして展開する
柴は霊力を持った呪物であり、例えば鹿児島県の旗山神社における「柴祭り」では、山の神として柴神(しばんかん)が祀られ、
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これが終われば山仕事をしても良いことになっている
また宮崎県椎葉村では、山で屠殺した猪や鹿の霊を鎮めるために、柴を霊の依代として川に流し霊送りをするといった信仰が見られる
昔話における山での柴刈りは、新しい生命の芽吹く春山の柴刈りを、
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豊穣の予兆として比喩的に表現したものであるとも考えられる
柴には福徳の根源となる呪力があるとの観念に基づく習俗が反映されていると言えるだろう
これらを示唆するのが、出雲大社の背後に聳える禁足地・八雲山の麓にある、三歳社(みとせのやしろ)における「福迎(ふくむかえ)祭」である
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この社は信仰対象としての八雲山の神と本来関係を持つものとも考えられるが、
普段は閑散としたこの社も、正月3日に行われる福迎祭では参拝者がこぞって訪れ、福柴を受けて一年間の福をいただく
この社は古くはさらに山奥にあり、まさに山に入って福徳の柴を授かったのである pic.twitter.com/hlBO3pyaNh
柴刈り は一般的には薪用の木の枝などを調達してくることと説明されるが、柴をこういう視点から読み解くと、確かに各地の里神楽には柴引とか山から柴を取ってきたり柴と山の神が絡む演目があるんだよね、そしてこの"シバ"は現在では仏事用の樒と解されるけど神事用の榊をシバと呼ぶ地域も多いんだよね https://t.co/09CtpcdPsQ
— 幣束 (@goshuinchou) November 6, 2024