2012年9月17日月曜日

「けいおん!」が愛される理由

私も、日常系萌えアニメの典型と言われるのには『それはどうなの?』という思いがある。例えばカバンやギターの置き位置で彼女たちの寄り添った関係を象徴的にさりげなく描くといった丁寧さがこの作品の良さ。一緒にお茶を飲むこの時間が、実は奇跡のような時間だと作り手は分かって描いている。ゆるい日常系アニメとは一線を画す密度の濃さがある

引用は藤本由香里明治大学国際日本学部准教授の発言部分ですが、自分もこの意見と同じですね〜。

須川亜紀子関西外国語大学専任講師の発言に「3年間の高校生活という限られた時間を淡々と、ディテールをもって描くことで、成人視聴者はノスタルジックなものを感じる」というものがありますが、実際はこのように充実した高校生活を送ることができた人は極々少数なのではないでしょうか。

自分の場合、高校生活はグレー一色。もはや覚えていることもほとんどありません。その記憶の代わりを「けいおん!」が担ってくれているというか・・・(男女の違いはあっても)「こうであって欲しかった」高校生活のひとつの典型を描いてくれていて、本来なら実際の出身校に感じるはずのノスタルジーを「けいおん!」が代わりに受け止めてくれているという感じ・・・に近いかもしれません。

出身校の校歌はすっかり忘れてしまいましたが、「桜が丘女子高等学校校歌」はある程度は覚えていますからね〜 w あるいは、出身校の校舎配置や教室の場所などは忘却の彼方ですが、旧 豊郷小学校なら本館3階から講堂への行き方も把握していますし w

語り始めたら止まらなくなりそうなので、この辺で w

人気が出たのはそれなりの理由があるからで、「萌え」要素があるからだなどと決めつけて終わりにしてしまうにはあまりにも勿体ない作品ですよね〜。

「けいおん!」の校舎のモデルとなったとされる旧 豊郷小学校を訪れた時の写真はこちらから。