第17話「クドリャフカの順番」において描かれているテーマのひとつに「期待」という言葉があって、それが第18話の小木先生のヘリコプターに対する気持ちと関連しているのではないかというものなのですが・・・。
再度、第17話を観てみたのですが、「期待」が描かれる場面は大きく三つあります。
- 福部里志の折木奉太郎に対する期待
- 河内亜也子の安城春菜に対する期待
- 田名辺治朗の陸山宗芳に対する期待
共通するのは、「圧倒的な才能の差が有るがゆえに期待してしまう」ということなんですよね〜。例えば、次のセリフ。
- 福部里志:自分に自信がある時は、期待なんて言葉を出しちゃいけない。期待っていうのは、あきらめから出る言葉なんだよ。
あるいは、
- 田名辺治朗:絶望的な差からは期待が生まれる。僕はずっと期待していた・・・。
で、その期待する気持ちは、田名辺治朗のように空振りに終わるケースもあれば、河内亜也子のように気持ちそのものを封印してしまうことになったり、あるいは、福部里志のように「期待以上だったよ」と表現するほどの凄い成果を改めて示してくれることに繋がる場合もあるわけです。
ということで、小木先生があの時にヘリコプターを見上げながら抱いていたのは確かに「期待」の気持ちかもしれませんが、第17話で使われている「期待」とは意味が異なるのではないかと・・・小木先生の場合は、「期待」というよりも「祈り」に近いものだったのではないでしょうかね〜。
小木先生の気持ちに注目しつつ、また第18話を観てみたいと思っています。
小木先生の気持ちに注目しつつ、また第18話を観てみたいと思っています。