2012年8月21日火曜日

猫の安楽死 追記 1 あえて・・・


飼い主が安楽死を決意したことを全く否定的に考えられないのですが、「あえて」何か書くとするならば、

  • もう少し早い段階で安楽死を決意できなかったのか
  • 飼い主に早くから安楽死を勧め、決断を迫るのも動物医の役割のひとつではないのか

ということでしょうか。

症状の進行と動物病院での治療の具体的な経過がわからないので、上記の点に関しては、実際にはそういう確認が医師と飼い主との間で早くから行われていたのかもしれませんけれども。

人間の死に際しては、医師と遺族の他に死についての宗教的な観念が入ってくることが多いと思いますが、動物の場合はそういうものが無いわけですからねぇ。動物の死を看取る経験が断然多いはずの医師が、飼い主に対して安楽死の決断を促すとともに、その前後にちょっとした心のケアを行うということも必要なのではないかと考えてみたり。

そもそも、医学的な知識を持たない一般の人が、ただでさえオロオロしている最中に、延命か安楽死かの選択を迫られるというのは、やはり酷なような・・・医師が選択をして、最終的な決断は飼い主にしてもらうというのがいいのかな、と思いますけれどもねぇ。

以上、繰り返しになりますが、「あえて」書くとすれば、ということで付け加えてみました。

自分がこの飼い主の立場に置かれれば、苦しむ姿を見かねてかなり早い段階で安楽死を決断してしまうかもしれませんし、逆に、ただただ生きていて欲しいという身勝手な思いから、結果として苦痛を与え続けることを選んでしまうかもしれません。当事者にならないとわからないですねぇ。