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2012年12月4日火曜日

宗教家に問う

事故直前の2日午前7時台の1時間、現場付近の交通量は約750台。それぞれの車が規制速度70キロで走っていた場合、トンネル内を約50台の車が通過していた計算だ。一方、山梨方面には間一髪で難を逃れた約30台の車が乗り捨てられていた。

特に同じクルマに乗っていた人の場合、生還した人と天に召された人との時間的な差は0秒以下、距離にして数cmに満たないものだったでしょう。

今回の笹子トンネル崩落事故を含めて、公共交通機関に乗車中だったり、集団登下校中の小中学生が遭遇する事故、あるいは無差別通り魔事件、自然災害・・・生死を分けたものは何なのか、科学的な分析はともかくとして、宗教家を名乗る人達は生存者や遺族双方がともに納得できるような宗教的解釈を提示すべきではないでしょうかね〜。

ひょっとして、「神や仏の真意は我々人間には計りかねるので、起きたことをあるがままに受け入れましょう」くらいのことしか言えないとか? その程度のことなら、修行したり信者からお金を集めたりしなくても言えるわけです。だいたい、それでは(神・仏と信者との間に身を置く)宗教家としての思考を停止・放棄しているというものでしょう。

何が生死の差をもたらしたのか・・・自らが信じる宗教に沿った解釈のひとつも提示できず、沈黙を決め込んでいるような宗教家に、神や仏について説教したり信者を導く資格はあるのでしょ〜か。



追記

県警などは3日、トンネル内に残っていたワゴン車を搬出する前に、周辺の状況を調べた。ある幹部は「天井板が隙間なく重なっているような感じ。たまたま窓ガラスが壊れて飛び出たとか、そういう奇跡的な状況がないと無理だろうというくらい押しつぶされている」と説明。脱出口になるような大きな空間はなく、今の段階では脱出方法が分からない、とした。