2019年12月5日木曜日

もうひとつの安曇野市内最古のこま犬

大同神社本殿に据えられたこま犬は、裏面に「元禄六年 立石 小兵次」と刻まれている。元禄6年は1693年で、制作年代が分かる石造こま犬では市内最古という。本の解説には、一部に残る塗料の跡から「当時は全体が白く、顔面も色塗りされていたことが分かる」と記した。

以前、穂高神社境内にある若宮社のこま犬が市内最古だという記事が、やはり市民タイムスWEBに掲載されていたのですが・・・。


実際に撮ってきた写真はこちら。

大同神社のこま犬が製作されたのは1693年。若宮社のこま犬は1769年ですから、70年以上も大同神社のこま犬のほうが古いわけですが、屋内に設置されているか屋外にあるこま犬なのかということで市内最古を定義する条件が変わっているのかもしれませんね〜。

気になるのは、若宮社のこま犬の記事の中にある「当時の安曇野地域にはこま犬文化がなく、作れる人もいなかった」という一文です。

70年前に大同神社のこま犬が、おそらく地元の人間によって作られているわけですから(←「元禄六年 立石 小兵次」の「立石」は地名だと思われます)、この考察は覆されてしまうように思うのですが、どうなのでしょ〜か。