異界との境界は、村境や川、坂、辻等の空間的な境界と、節句など季節の変わり目などの時間的な境界がある。
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) September 28, 2023
また、1日の中でも夕方の薄暗くなり、昼と夜の移り変わる時刻は、黄昏時や逢魔時(おうまがとき)と呼ばれ異界と現実世界を繋ぐ時間の境目と考えられてきた。 pic.twitter.com/erkWntPXWx
川と異界
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) September 29, 2023
川は異界との境界と考えられており、橋のたもとで怪異に遭う話も多く伝えられている。
『遠野物語』18話で村人がザシキワラシに遭遇した場所も橋である。
「ザシキワラシ又女の児なることあり…村の何某と云ふ男、町より帰るとて留場の橋のほとりにて見馴れざる二人のよき娘に逢へり。」 pic.twitter.com/wMAcPW6h0z
節分と境界
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) February 3, 2024
村境や橋、坂、峠、辻等は異界との境界と認識され、他から侵入するものを防ぎ、道行く人々を災難から守る神として賽の神や道祖神が祀られてきた。
また、節分など季節の変わり目は時間的な境界とされ、その日は異界から魔物がやってくると考えられ、邪気を祓う年中行事が行われてきた。 pic.twitter.com/XgtWQzEY9f
異界と交わる場所
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) February 19, 2024
古来より道路が交差する三叉路や十字路などの辻、坂には、日常の世界と異界の境界線があると考えられてきた。
このような場所には災厄の侵入を防ぐために塞の神の石塔が祀られた。 pic.twitter.com/nSRE3Wcbfh
黄昏時は逢魔時(おうまがとき)といわれ、「黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあう」(『遠野物語』8話)と伝えられてきた。
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) February 20, 2024
夕方の薄暗くなり、昼と夜の移り変わるこの時刻は、異界と現実世界を繋ぐ時間の境目とされ、魔物や妖怪がうごめき始めて災いが起きると考えられてきた。 pic.twitter.com/CicuUaC9bG
異界との境界は、村境や川、坂、辻等の空間的な境界と、節句など季節の変わり目などの時間的な境界がある。
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) April 13, 2024
また、1日の中でも夕方の薄暗くなり、昼と夜の移り変わる時刻は、黄昏時や逢魔時と呼ばれ異界と現実世界を繋ぐ時間の境目と考えられてきた。
特別展「遠野物語と異界」
7/19〜9/23 pic.twitter.com/urAig1sUvL
異界と交わる場所
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) May 9, 2024
坂や峠、分かれ道は異界との境界と認識され、さまざまな怪異と遭遇する場所とされる。
博物館前の鳥居 pic.twitter.com/IBzMwsVxcc
異界と交わる場所 辻
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) May 23, 2024
複数の道が交差する辻には異界との境界があるとされ、遠くからやって来る神や妖怪、災いを起こす邪霊もそこから入ってくると考えられた。
道に注連縄を張り渡して遮断する道切りや辻切りの行事や百万遍など災厄を除けるための様々な年中行事が行われてきた。 pic.twitter.com/vfsdTkXEYx
異界と交わる場所 峠
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) June 9, 2024
峠は山の坂道を登りつめた最も高い所で、山の上りと下りの境目である。
このような2つの空間をつなぐ場所は怪異に遭遇しやすい境界の一つであると考えられ、『遠野物語』にも多くの怪異譚が記されている。
遠野物語と異界展7/19〜9/23 pic.twitter.com/MvKEwONI64
異界と交わる場所 山
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) June 15, 2024
山は暮らしを支える場である一方で、山の神や山人、天狗などの妖怪の棲む異界であると考えられてきた。
山神碑は山の神に遭遇した場所、山の神の祟を受けた場所に建立され山の神の神域を表すためのものでもあった。
遠野物語と異界7/19〜9/23 pic.twitter.com/dkeqrFX5NA
妖怪と幽霊の出現する時刻
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) June 18, 2024
幽霊は「丑みつの鐘が陰にこもって響く頃」、妖怪は黄昏時や彼は誰(かわたれ)時の薄暗く、周囲の人や物がはっきりと見えない時間帯にあらわれるとした。
柳田國男著『妖怪談義』より
昼と夜の境目の時刻 pic.twitter.com/GAq6G4VjK2
異界と交わる場所
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) July 21, 2024
古来より道路が交差する三叉路や十字路などの辻には、日常の世界と異界の境界線があると考えられてきた。
このような場所には災厄の侵入を防ぐために塞の神の石塔が祀られた。
遠野物語と異界7/19〜9/23 pic.twitter.com/byzH3iAEOF
異界と交わる場所 峠
— 遠野市立博物館 (@tonomuseum) September 11, 2024
峠は怪異に遭遇しやすい境界の一つであると考えられ、多くの怪異譚が伝承されている。
佐々木喜善著『奥州のザシキワラシの話』では小国から遠野へ越える立丸峠でザシキワラシに遭遇した話が記されている。
遠野物語と異界展〜9/23 pic.twitter.com/PIGWivQJ5E