節分👹
— 京仏師 宮本我休 (@Gakyu_Miyamoto) February 3, 2024
前鬼・後鬼は修験道の開祖、役小角が従えていた夫婦の鬼。
夫の前鬼が斧で道を切り開き、妻の後鬼か聖水で役小角の疲れを癒した。
かつては人に災いをなす存在であったが役小角によって諭され改心する。
悪鬼羅刹然とした中にもどこか愛嬌を含んだ姿に。
11年前弟子時代の作
鬼は外👹福は内👏 pic.twitter.com/4cj0iYPz3s
夫の前鬼は陰陽の陽を表す赤鬼で鉄斧を手にし、その名の通り役小角の前を進み道を切り開く。笈を背負っていることが多い。現在の奈良県吉野郡下北山村出身とされる。
妻の後鬼は、陰を表す青鬼(青緑にも描かれる)で、理水(霊力のある水)が入った水瓶を手にし、種を入れた笈を背負っていることが多い。現在の奈良県吉野郡天川村出身とされる。
元は生駒山地に住み、人に災いをなしていた。役小角は、彼らを不動明王の秘法で捕縛した。あるいは、彼らの5人の子供の末子を鉄釜に隠し、彼らに子供を殺された親の悲しみを訴えた。2人は改心し、役小角に従うようになった。義覚(義学)・義玄(義賢)の名はこのとき役小角が与えた名である。彼らが捕らえられた山は鬼取山または鬼取嶽と呼ばれ、現在の生駒市鬼取町にある。
道なき道を切り開いてきた斧には使い込まれた感じを出すために刃こぼれやヒビ割れを。
— 京仏師 宮本我休 (@Gakyu_Miyamoto) February 3, 2024
細部にもこだわりました👹 https://t.co/CQ7SsyViIf pic.twitter.com/uVCxMTWUiT
気づかれた方も多いかもしれませんが、手の指が4本、足の指が3本で表しています。
— 京仏師 宮本我休 (@Gakyu_Miyamoto) February 3, 2024
これは古来から伝わる鬼の身体的特徴ですが(3本表現が多い)、その理由は諸説あります。
私は足るを知らない邪鬼の邪心、少欲知足を知る戒めとしての表現と捉えています。 https://t.co/CQ7SsyViIf
今から1300年前、役小角に諭された前鬼後鬼は里へ降り、前鬼集落に。
— 京仏師 宮本我休 (@Gakyu_Miyamoto) February 4, 2024
奈良の吉野に前鬼という地名が今も残る。
その前鬼後鬼の末裔、第61代五鬼助義之さんは今も修験道の宿坊を守られている。
いつか泊まりに行ってみたい😌 https://t.co/CQ7SsyViIf
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