毎年12月5日に田の神様を自宅に迎え、翌年2月9日に田んぼへ送る神事
「あえ」はもてなし、「こと」は祭りを意味し、姿が見えない神様を豪勢な料理と酒でもてなす。
神様が宿るという米俵が居間の神棚に鎮座する。
- 朝日新聞DIGITAL: 迎えた神様を地震で送れない春 奥能登の無形文化遺産「あえのこと」(2024,02,14)
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— きりゑだう (@kirie_folklore) November 7, 2024
能登地方では旧暦11月に「アエノコト」と呼ばれる、田の神を家に迎える行事が催される
客をもてなすように神に接する非常に興味深い祭りである
ある家では、朝、主人が俵を床の間や神棚の下に置き、山で採った榊をそれに立てて、迎えられる神が宿る依代とする
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風呂を沸かし、粢餅(しとぎもち)を作るなどして神迎えの準備を済ませると、夕方、神の田へ向かう
田では拍手を打って神に感謝の言葉を述べ、神を先導する気持ちで家に戻る
玄関先ではそれを家族一同で迎える
主人は、神を炉端の上座、さらに風呂場に案内し、湯加減を聞いたりする
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しばらくした後、床の間に招き入れ、用意してあった俵に神を依り憑かせた後、その前に赤飯などのご馳走を供える
この神は男女一対であり、さらに盲目であるとされているため、供物の名前を一つ一つ、2回ずつ声に出して説明する
そして礼拝を済ませると、家族一同で供物のお下がりをいただく