2021年9月16日木曜日

「カクレトミヨ」

「イバラトミヨ」。この名称は、様々な生態型、地方型を含む「総称」とされるが、このうち天童市と東根市に生息し、県の天然記念物に指定されている特殊型が新種と確認され、標準和名「カクレトミヨ」、ラテン語の学名「Pungitius modestus(プンギティウス モデスタス)」と命名された。
学名が付いて正式に種として認められたことで、「種の保存法」の適用対象になり、国の天然記念物に指定される可能性も高まる。

両市の池や川に生息するイバラトミヨは異種間交雑を免れ、約200万年前の姿をとどめているとされてきた。ただ正式な学名がなかったため、種の保存法に基づく国の重点的保存対策から外れていた。「正式な学名の命名は悲願」(同大)だった。

カクレトミヨは体長5~6センチ程度。天童市、東根市の3カ所で生息が確認され、うち2カ所が、県天然記念物に指定されている。