2015年5月1日金曜日

複製画だけの展覧会

もしかしたら、作品の送り手側の美術館と、受け手側の鑑賞者との間に、意識のギャップがあるのかもしれません。受け手側は、オリジナルではなく複製画であっても、「作品をより理解できる場」を求めているのかもしれない。
オリジナル作品を前にしたときの喜びや、そこからしか感じることのできない経験があることは間違いありません。しかし、その価値を尊重し強調するあまり、「本物を見せた」ことが送り手側の免罪符になったり、その反対に、たとえ一瞬であっても「本物を見た」という事実のみが記憶に残ったりするような鑑賞体験が、果たして理想的と言い切れるのか。

引用箇所は、2ページ目です。

現状のオリジナルをそっくりそのまま複製するのではなくて、制作された当時の姿を最新の研究データを元に再現していくわけですから、いろいろな発見があるでしょう。

こうした複製画を鑑賞したあとにオリジナル作品を見たら、本物が醸し出すオーラというものをよりはっきりと感じられるものなのでしょうかね〜。興味があるところです。