子供には、権利がある。
大人の都合など、知らずに無邪気にすごしていいという、無限の許しだ。
「聞き分けがいいことこそが、君の価値」と子供に感じさせた途端、その子の子供時代は終わってしまう。
自分は子供がまだわんさかといた時代に育って、今思うと、親も周囲の大人たちも子供の世界を彼らなりに尊重してくれていたような気がします。幸せな子供時代を過ごしていたということなのでしょうね〜。
そうか、トトロは、めいではなくて、サツキのために、わざわざやってきたんだな、と。
トトロが「わざわざやってきた」というよりも、サツキが抑え込んでいた、まだ子供でいたいという心の叫びが無意識のうちにトトロを呼び寄せたのかも。だとすれば、めいが迷子になった際に、今度は意識的にトトロに頼るという展開への繋がりができるような気もします。
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