2019年8月8日木曜日

祇園 八朔


伝統の重み、凄さというものを改めて感じます。

旧暦の8月1日の節日を「八朔」といいます。「朔」は月の始めの第一日めのこと。
初穂刈りの実りを感謝し祝い、さらに収穫どきの豊作を願って田の神さまに作頼みしたことから田の実転じて「頼みの節」の意味も合わせ持つことになりました。
農家が田の神に感謝した祭事が、日ごろ庇護を受けている「たのむ」人に贈り物をする風習と結びつき、公家や武家社会でも行われました。
京都をはじめ西日本各地で、お中元の挨拶を8月1日からはじめるのは、この習俗が商家の八朔贈答となった結果です。祇園の花街では、礼装をした芸舞妓さんが、茶屋や芸事の師匠宅へ挨拶にまわります。