『軍艦島の生活 住宅学者西山夘三の端島住宅調査レポート』(編集代表松本滋、創元社)を読み終わりました。
炭鉱廃墟というノスタルジックな雰囲気を売りにした写真集とは違って、軍艦島でどういう営みが行われていたのかを資料に基づいて明らかにしていく本ということで、読みやすいものの、なかなか濃い内容の本でした。
後半の調査レポート編において、軍艦島の歴史的区分の第2期(1890〜1914)、つまり暴力(公開私刑等)によって労働者を管理した「納屋制度」の時代のことが少し触れられているのですが、北海道のタコ部屋労働のような恐ろしい環境があったことが窺えます。
軍艦島の陰陽の両方に触れた本ということで、広くオススメしたい一冊ですね〜。
- Gen's Blog: 借りてきた本(2019,08,02)