ニシン漁で栄えた積丹半島には、海岸線に漁獲したニシンを袋に入れて一時保存した袋澗(ふくろま)と呼ばれるいけすの跡が点在する。
袋澗は明治から大正時代にかけて道南から利尻・礼文島まで造られた。特に波が荒く、海岸に岩場が多くニシンを加工するための陸地が狭い積丹半島の西側は数が多かった。
こうした漁業遺産は環境の厳しいところに設置されていることもあって、消失してしまうのは早いでしょうねぇ。その存在と価値を広く知ってもらい、保存への動きを作り出すことが急がれると思います。
体験型観光で活かす道を探ろうというのは面白いアイデアですね〜。
こちらの記事にも「袋澗」の写真が載っています。
漁業遺産というと、北海道ではないかもしれませんが、海苔を採取しやすくするために岩場を人工的に平らにした場所を紹介した記事を見た覚えが。コンクリートで平らにした場所はいくつかあるようですが、自分が見た記事では岩を削って平らにしたようなことが書いてあったような気がします。
追記
- Gen's Blog: ニシンの群来(くき)(2019,04,29)
- Gen's Blog: 清浜海岸でニシンの群来(2019,05,14)
- Gen's Blog: 羽幌でニシンの群来(2019,05,15)
- Gen's Blog: 根室海峡のニシン(2019,05,22)
追記
探してみたところ、以下のような記事を見つけました。ここかも。
十六島の海苔は天然の“はぎ海苔”とよばれるもの。十六島沿岸は元々、“海食台(かいしょくだい)”とよばれる崖を波が削ったことで生まれた台地で、このような海苔島は海苔漁を行う家庭1軒につきひとつ所有し、それぞれ自分の島で海苔を摘んでいるという。
「海食台」と呼ばれる波が侵食した岩場を明治時代から人々が削り平らにしてきた。