2020年4月2日木曜日

途絶えた「お船」

お船が途絶えた35カ所のうち17カ所は明科地域で、高齢化率が5割を超える中山間地の潮沢区に目立つ。高度経済成長期の昭和20~30年代にお船の製作をやめた神社が多く、祭りを担う青年が就職で松本市や都会に流出した影響がうかがえる。

祭りの復活や存続のために、少ない地元の若者を半強制的に駆り出したり、参加への同調圧力をかけたりして、その結果として地元を去る若者が増えたとしたら本末転倒というもの。

まずはどうして祭りが途絶えてしまったのか、どうしてすぐに復活が実現しなかったのかをしっかりと考えることから始めるべきでしょうね〜。

専門の団体が複数の祭りの運営と保存を担うというカタチもありなのではないでしょうか。


長野県下最大級と言われる安曇野市三郷の熊野神社例大祭の「お船」。現在も祭りは毎年行われています。

2012,08,26 iPhone 4で撮影。