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2020年12月4日金曜日

飯田市の焼肉文化

ただ、当時はまだ調理としては「煮る」「茹でる」がメインだった。その肉食習慣に「焼く」を加えたのが、中国や朝鮮の食文化だ。
1930年代に始まったダムや発電所の建設工事の宿舎で、朝鮮出身の労働者が炭火をおこし網に載せて肉を焼いた。肉をタレに漬け込む調理もこの時期が発祥とされ、建設現場からほど近い遠山郷エリアの「肉のスズキヤ」(飯田市南信濃和田)では当時、朝鮮出身者から学んだタレをベースにした「遠山ジンギス」がのちに開発され、飯田のソウルフードとして現在も親しまれている。