2021年6月27日日曜日

ボーリズが書いた小樽の住宅設計図が現存

ボーリズは米国カンザス州生まれ。1905年(明治38年)にキリスト教伝道のために来日した。国の重要文化財の神戸女学院大校舎(兵庫)や大丸心斎橋店(大阪)の設計者としても知られ、道内ではピアソン記念館のほか遺愛学院講堂(函館)なども手掛けた。




建築家でありながら、ヴォーリズ合名会社(のちの近江兄弟社)の創立者の一人としてメンソレータム(現在はロート製薬の製品)を広く日本に普及させた実業家でもある。






旧校舎の紹介において『旧豊郷小学校』と誤った記載をされていることが非常に多いが、小学校は隣接する新校舎に移転しただけで廃校となっておらず、『豊郷小学校旧校舎群』が旧校舎の正しい名称ならびに表現である。
大野和三郎が豊郷町長に就任すると、町内の中学校ともう1つの小学校を改築したことに続き、2代目校舎を取り壊して3代目校舎を新築することが発表された。これに対し、歴史的建造物を守ろうとする住民により、市民団体「豊郷小学校の歴史と未来を考える会」(以下「考える会」)が設立され、校舎の保存運動を展開。この取り組みは全国に報道され、注目を集めた。最終的には2代目校舎は保存されたが、小学校の機能は3代目校舎を新築して2004年3月に竣工移転するとともに、2代目校舎は耐震改修を行い、町の複合施設である『豊郷小学校旧校舎群』としてリニューアルの上、2009年5月より一般公開されている。