2021年11月9日火曜日

外見差別と戦い続けた藤井輝明さん

授業の前には、私の顔を見て「気持ちが悪い」と言っていた子どもたちが、私の体験を聴き、最後に血管腫をさわったとき、「あたたかい、ふわふわしている」と歓声を上げた。
「これが藤井さんが見ていた風景なのだ」と思った。それは「風景の逆転」である。気持ち悪いと忌避している子どもたちが、私たち当事者の生の声を聴き、その肌にタッチすることで、「同じ人間なのだ、化け物ではない」と五感で感じ取る。
子どもたちの表情が「畏怖から親愛の情に逆転する」。それは驚くべき体験だった。藤井さんはこの体験を、数え切れないほどの子どもたちと共有してきたのである。


Yahoo!ニュースにも同じ記事がありますが、こちらのほうが写真が多く掲載されています。