2021年12月21日火曜日

塩尻市洗馬の興龍寺にある西川ピアノ社製ピアノ

西川ピアノは、西川虎吉という人物が創立した会社で、国内最初期の国産オルガン・ピアノの製造会社だったとされる。品質は優れていたが大正10(1921)年に買収されて姿を消した。興龍寺の1台は、高級木材の紫檀が使われ、鍵盤は象牙という。


西川ピアノは1916年から1921年までピアノを作り続けてきたがアップライト、グランドの双方とも、当時としては品質が優れたものであったという。なお、その生産台数については全くわかっていない。同社は1921年に日本楽器製造(株)に買収され、工場は日本楽器横浜工場となり、もっぱらステンシル(販売店の指定ブランドで作るピアノ)を作っていたが、1936年頃閉鎖した。