2022年8月15日月曜日

日中戦争の従軍日記に書かれていたもの

陸軍第16師団第9連隊に歩兵一等兵や上等兵として所属した小林太郎氏=1972年に61歳で死亡。37年8月に召集されて39年8月に帰国するまで、天津の戦闘や南京占領などに加わった。
目に付くのは、中国兵や民間人の命を奪う際の記述に感情がこもっていないことだ。「兵は刀にて頭を切る 土民(農民)は銃殺 女は逃す」「5名の連長及将校を捕す これはしらべても何も言はぬので殺す」
一方、自身も生命の危機にひんした激しい戦闘では「壕(ごう)の上からデンガクザシ 『コイツラメ、コラッ、エイッ』 勇ましいシムホニー 皆突き殺した」と、高揚感をうかがわせる表現