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2022年8月5日金曜日

鷺沢の風穴跡

標高約1100メートル地点の山道脇の斜面の茂みに施設跡とみられる石積みを見つけた。跡地は高さ約2・5メートル、幅約5メートル、奥行き7メートルの空間で同市安曇の稲核や大野川に残る施設跡と同じく上部に屋根を架ける構造
『波田町誌』によると、鷺沢風穴には明治43(1910)年ころ蚕卵紙(蚕種が産み付けられた紙)が年間200~500枚貯蔵されていた。風穴を活用してふ化時期をコントロールする「窮理法」の発明で、桑が豊富な秋の飼育が可能となり作業性や収益性が飛躍的に向上した