2022年11月6日日曜日

ニューヨークの蒸気ネットワークシステム

ニューヨーク市はアメリカの主要都市で最も早い1882年に蒸気システムを導入し、記事作成時点でもアメリカ最大の蒸気システムを有しています。記事作成時点ではマンハッタン島を中心に、実に105マイル(約169km)もの蒸気管がニューヨーク市の地下に張り巡らされており、エンパイア・ステート・ビルディングやクライスラー・ビルディング、グランド・セントラル駅、国際連合本部ビル、ロックフェラー・センターなど、実に1500を超える建物にエネルギーを提供しています。
長さ105マイルの蒸気管ネットワークはすべて相互接続されているため、どこかの蒸気プラントで生産が滞った場合でも、別の蒸気プラントで生産した蒸気を顧客の建物まで届けることができる仕組みとなっています。なお、蒸気システムの多くは年中無休でリモート監視されているものの、実際に蒸気管をメンテナンスするには地面を掘り返すしかないとのこと。