同大会(*2012,01 小学館学年誌杯3年生の部)で伊藤は準優勝、藤井は3位に入った。なお準決勝では伊藤に敗れた藤井が号泣した。両者のエピソードは将棋ファンなら誰もが知ることになったが、同大会決勝で優勝したのは伊藤ではなく、写真の中央にいるメガネ姿の「川島滉生くん」だ。
伊藤挑戦者に関しては、同学年という立場を超えたライバル関係にありました。その頃は口にこそしていませんでしたが〈2人でプロになって、2人でタイトル戦を戦う〉という共通の思いがあったのは確かです。その夢を半分実現してくれた、と言いますか。だから他の棋士の方々に比べて伊藤挑戦者に対しては強い、特別な感情があるのは確かです。