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2013年11月23日土曜日

かっぱとの約束

平集落では、かっぱとの約束に基づきキュウリ栽培は固く禁じられ、かっぱがとりわけ好む「へた」は食べずに捨てるよう伝えられた。農業の手取りを増やそうと、一九八〇年代初頭にキュウリ栽培の機運が高まったが、禁の解除をめぐって住民らの話し合いは何度も紛糾した。

通常なら、逆にかっぱを祀り、多量のキュウリをお供えして安全を祈願するということになりそうなものですけれどね〜。

キュウリ栽培が禁止された理由は、もちろん、水難事故の多発→かっぱとの約束という話の延長線上にあったわけではなくて、例えば近隣集落との生産調整だとか、お上からそう命令されたとか、宗教上のことからとか、あるいは流行病の原因と見なされたとか、なにかしらそうした具体的な出来事があったのでしょうけれど、それがどういったものだったのか興味があるところです。