『マイ仏教』(みうらじゅん、新潮新書)を読み終わりました。
大きく分けて、前半はみうらじゅんさんが仏像や仏教にハマっていく過程を振り返ったもので、笑えるという意味でも面白いです。
後半はみうらじゅんさんによる易しい仏教解説といった趣き。こちらはいろいろと気づかされたり勉強になるという意味で面白い内容。
前半の、自分のお寺を持つことを夢見るあまり、ジョン・レノンの「イマジン」に触発されて自室に「イマ寺院」の寺号を掲げたというエピソードには、思わず笑ってしまいました。
「自分探し」ではなく「自分なくし」の「僕滅運動」、そして「他人と過去と親」と自分を比較してはいけないとする「比較三原則」の話は後半のキモというか、かなり良い話なのではないでしょうかね〜。
それにしても、みうらじゅんさんの文章がこんなに読みやすいものだとは思いませんでした。井上ひさしさんの「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく・・・」という言葉そのままという感じで、文章スキルの高さに驚き、また感心しながら読んでいました。