吉田寮の価値って、この古い建物だけじゃなくて、吉田寮を中心にしたコミュニティにあるんですよ。その価値を理解しようとせず、大学側はただただ「出て行け」って。「我々が出て行ったあと、寮をどうするんですか」「それは君たちには関係ない」って。
建物が古いから危ない、それはわかるんです。だから我々はずっと大学側と話し合いながら補修工事の案を出したりしてたんですね。補修工事をすれば安全に利用出来ることもわかっているので。それで合意も取れていたはずなのに、副学長が変わって、具体的な話になるとずっと返答が無いままで、いきなり「出ていけ」ですからね。代替寮にしたって、留年するとダメ、聴講生はダメ、みたいにその枠から漏れる人がたくさん居ます。
引用したのは寮生側の意見ですけれども、大学側の見解も知りたいところです。問答無用で「出て行け」というのは、学問に携わる人間が集う大学の姿勢としてはあってはならないでしょう。
それはそうとして、先日、アニメ「コクリコ坂から」を観たばかりで、このアニメの中でもカルチェラタンと呼ばれる古い部室棟の取り壊しを巡っての騒動が起きるわけですが、解決への発端となるのが生徒たちによる大掃除だったんですよね〜。
京都大学の副学長は、イメージ先行で吉田寮を考えていたりして。きれいに掃除して、寮生一同で招待するくらいのことをすれば、何か変わるきっかけになるかも。
「コクリコ坂から」のカルチェラタンは吉田寮をモデルにしたという説もありますけれども、吉田寮の大掃除が大学側との話し合いにむけての何かしらのきっかけになれば、アニメが現実になった感があって面白いことになりそうです。
- Gen's Blog: 「コクリコ坂から」(2018,09,24)