2022年8月16日火曜日

青ヶ島から情報発信する佐々木加絵さんへのインタビュー記事

診療所があって、そこに医者と看護師が常駐しています。
美容室は1軒あります。常に美容師さんが居るわけではないんですけど、数か月に1度、東京から来てくれるんです。

青ヶ島では、高齢者も若い人もほぼ全員が“移住”を経験しているからだと思います。島内に高校がなくて、みんな1度は島外で一人暮らしを経験するので、知らない土地で生活する難しさや心細さを知っているんですよね。

最近は青ヶ島で産まれる子どもがどんどん減っているんですよね。いま小学校や保育園にいるのは、ほとんどが教員や役場の職員など、任期付きで島に来ている方の子どもたちなんです。
人口が少なすぎるんです。年の近い人が数人しかいないので、そこから結婚相手を選ぶのはなかなか無理がある。だから現状、島内に出会いがないんです。特に女性の場合は、島外の人と結婚したら島には戻ってこないし、島に転勤で来ている男性と結婚しても、任期が終わったら一緒に本土に行く人が多くて。
介護施設もないので、介護が必要になったら家族がすべてのお世話をしなきゃいけない。高齢者が安心して住み続けるには、改善すべき点が多いです。