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2012年7月20日金曜日

行き先

昨夜「映画 けいおん!」を観ていて思ったのですが、卒業旅行の行き先をロンドンに設定した制作者側の都合・理由にはどんなものがあったのでしょ〜か?

映画の中でも候補に挙がっていましたが、仮に行き先を国内の温泉地だったり、ハワイだったり、あるいはロンドン以外の欧米の都市を選んだ場合、映画製作の面でどういった不都合が生じると考えられたのかな、と。

国内の場合だと、場所がどこであっても話を広げにくいというのは、大きな理由としてあるかもしれませんね〜。映画ということで、非日常空間でのちょっとしたハラハラドキドキ感を演出できる舞台となりえる旅行先、という条件をクリアすることは必要だったでしょうし。

自分が考えたのは、国内にいわゆる「聖地巡礼」スポットを作りたくなかったのではないかということ。「けいおん!」の場合、公式に認められたモデルって、修学旅行で訪れた京都の観光地ぐらいでしょうか。仮に映画で国内のどこかがモデルになれば、「聖地巡礼」騒動で良いも悪いも影響が出て、リアルな生臭さが「けいおん!」という一連の作品が持つ雰囲気を壊してしまいそうな気がするんですよね〜。

海外なら・・・数ある都市の中で選ぶとすれば、澪の意見がそのまま制作者側の意見だったような気がします。彼女達が楽器を持参したくなる都市となれば、やはりロンドン一択でしょうね〜。逆に言えば、ロンドン以外なら楽器を持参する理由が見つけ辛いわけですし。楽器無しの旅行で話を魅力的なものに仕上げようとすれば、相当に難しいことになるでしょうしねぇ。

というわけで、話の中心を卒業旅行にすることを決めたのとほぼ同時に、行き先は(映画のように他の候補が挙がることもなく)ロンドンということで決定したのではないかと推測しているのですが・・・。