2012年8月22日水曜日

「ポキっと折れない柔構造の人生設計」を読んで

驚かないで歯を食いしばってみんな同じ姿勢でふんばるのは安定ではない。そういうことをして今立っている会社を「安定している会社」と呼んで、みんな子供をそこに入れたがる。一生の間、驚かないですむ人生を、安定した人生と呼んで、そのために努力する。

内容的には同意できるのですが、上に引用した箇所の「安定している会社」の定義に関してだけは違和感が。

日本には世界最古の企業である金剛組はもとより、100年、200年の歴史を有する企業が多数あることで世界的に知られているわけですが、こうした企業は決して「歯を食いしばってみんな同じ姿勢でふんばる」ような体質ではないハズ。

むしろ、伝統を守りつつも時代を先取りするような柔軟さを持ち合わせているからこそ、つまり、筆者の言う「最新の柔構造」を常々取り入れてきたからこそ、長期にわたって「安定」を獲得してきたのではないでしょうかね〜。


この筆者が言う「安定している会社」というのが、こうした老舗企業のことではないのであれば、どんな会社をイメージしているのか自分にはわかりかねる点が残念かな、と。