報告書によると、実習生などの在留資格で来日した中国人の中に、農作業には関わらずにほかの実習生を管理する「班長」という立場の者がいた。また、「班長」は、実習生がほかの農家の実習生と話をしたり、寄宿舎を訪れることなどを禁止し、違反した場合に、中国側の実習生送り出し機関が給与から「罰金」を天引きしていたと指摘。川上村農林業振興事業協同組合はそれを黙認していたなどとした。
昔、川上村の農家に住み込みで働いていたことがあるのですが(←他に野辺山と群馬県の嬬恋の農家でも働いた経験があります)、当時は外国人の姿なんて見かけませんでしたけれどもね〜。
この実習生制度については、実習という名目のもとに「低賃金で労働力を確保できる」、「日本で稼ぐことができる」という両者の利害が一致するという部分もあってしばらく続いていたのでしょうけれど、上に引用したような事態となっては、完全なタコ部屋労働、あるいは奴隷制度に等しいではないですか。
時代錯誤も甚だしいというか、ばれなければ人権侵害もまかり通るという、田舎の人間の奥底に潜むどす黒くてずる賢い一面が表面に出たという感じの、実にいやらしい出来事ですねぇ。根底には外国人労働者に対する差別意識があるのでしょう。
こういう条件でしか労働力を確保できないのであれば、それはもう終わりの始まりだということではないのでしょ〜か。
こういう条件でしか労働力を確保できないのであれば、それはもう終わりの始まりだということではないのでしょ〜か。