「サクラクエスト」の第9話「淑女の天秤」を。
追記
上手にまとめてきたという印象です。やはり、コンテスト開催ということになりましたね〜。
ただ、観光協会会長の門田丑松にしても商店会会長の織部千登勢にしても、これまでの尖った部分が丸められて、(元々、良い人なのでしょうけれど)彼らの人の良さに焦点が当てられたことで、主要登場人物のキャラ属性バランスとしての物足りなさを感じてしまいました。
間野山が物分かりの良い人たちばかりになってしまったわけで、波風をたてるような、つまり物語を動かすきっかけとなるような人物を数話前の映画監督のように外部から持ってくるのか、まだ知られていない地元の人物を登場させるのか、あるいは別の方法があるのか注目したいところです。
それにしても、やはり主人公の木春由乃のキャラとしての存在感が弱いですねぇ。そもそも、名前さえも視聴者に覚えられていないのではないでしょうか? 「SHIROBAKO」の主人公の宮森あおいがその名前だけでなく愛称の「おいちゃん」や「みゃーもり」までもが、作中だけでなく視聴者のあいだでも浸透していたことを思うと、状況はあまり芳しくない気がします。
第1話、第2話あたりを除けば、四ノ宮しおりが主人公で、木春由乃が他の4名のうちの一人として捉えてもおかしくないような気さえします。まぁ、四ノ宮しおりにしても地味キャラなのですが、そうした彼女の存在感、活躍ぶりが他を圧倒しているところにこの問題の難しさがあるわけで。
メインキャラクターの魅力の弱さをどう挽回していくのか、あるいはどう補っていくのかというのは、解決すべき大きな課題のひとつとなるのではないでしょうか。