2017年6月8日木曜日

家作りでの後悔


庭をコンクリートで覆ってしまうと、地域にもよるでしょうけれど、夏の日差しの照り返しが凄いことになりそうな気も。

およそ25年前に父母が建てた四国の実家の後悔例を挙げると、

  • 屋根の上に設置した太陽光で温水を作る装置は15年を待たずに破損し、撤去費用だけで10万円近くを要することに。ガスや電気、灯油等を利用したほうが安上がりだったという結果に。
  • 当時の田舎の民家としては珍しく屋内はバリアフリーを取り入れた設計となっているものの、道路から玄関や勝手口に至るまでが狭いうえに段差続きで、車椅子利用者の場合は家の出入りに二人の大人が必要。
  • 庭木の手入れは結局、地元のシルバーさんに有料で頼むことに。
  • 敷地の雑草対策で苦労。
  • 無料循環バスが近くを走っているものの、クルマに頼らなくても生活できる場所を選ばないと、高齢になったり怪我をしたりした場合にいろいろと大変だと実感。
  • 四国という土地柄なのか、断熱材が不十分で、夏は冷房、冬は暖房が欠かせず、光熱費が凄いことに。
  • 環境はそれなりにいいものの、売りに出しても買い手がつくとは思えないような土地なので、住む人間が居なくなった時が問題。
  • 維持費も維持するための労力も結構かかる。

家作りとは離れますが、公共交通をあてにできないような田舎への移住は、若いうちにするか、一族郎等を引き連れて身内で助け合うことができるような態勢を作ってから決行するかでないと、クルマが運転できなくなった時点で終わってしまう可能性が高いですからねぇ。クルマを運転できなくなるという状況に、明日陥ることだってありえるわけですから。

車が無くて、仕事に行くのが億劫じゃないかって? 大丈夫。最近は俺のライブなんかがあると、娘夫婦や孫など家族全員で7人乗りの大きな車に乗って一緒に行くことにしているんだ。
最後にサラリと書いてありますが、これは田舎暮らしでは特に重要なことで、本人が運転できなくなれば、代わってクルマを出せる人がすぐそばにいるということが田舎暮らしの必須条件だと思います。

なので、例えば定年退職後の、身内もいない不便な田舎への移住というのは、自分としてはおススメする気にはならないですね〜。