2018年8月15日水曜日

褒賞

山口県で2歳児を発見したボランティア男性に対して、「こういう人にこそ国民栄誉賞を」という意見が散見されますが、そうした賞に値するかどうかとは異なるレベルでちょっと違うような気が。

褒賞というのは受賞する人と授与する立場の人が当然いるわけですが、どちらにスポットが当たるように舞台設定されるかというと、それは授与者側に決まっているわけです。褒賞という制度そのものが、授与側の権威付けという性格を持っている以上、当然といえば当然。

なので、無償の行為に対して、褒賞という権力者の権威付けに繋がるようなことで讃えるというのは違和感がありますねぇ。

今回の件でボランティア男性に何かしら協力したいと思った人がいるのなら、彼が望むようなカタチで活動資金を提供したり、被災地への募金に応じたり、あるいはボランティアに参加するといった方法がベターなのかなァとは思います。