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2019年6月13日木曜日

ドローンによる山小屋への輸送実験

ドローンでの配送は野菜などの生鮮食品を想定。猿倉のヘリポート(標高約1200メートル)が発着点で、標高差約1500メートルの村営頂上宿舎や白馬山荘に最大10キロの荷物を配送する。配送以外にも、遭難対策などに役立てるための動画撮影や、登山道、有害鳥獣のパトロールでも試験的に利用する方針。

昔、北アルプスの稜線上にある山小屋で働いていたことがあって、ヘリによる荷揚げも何度か体験したことがあります。

当時は東邦航空のヘリ(エアロスパシアル SA315 ラマ)が夜明けとともに松本空港から飛来、途中で荷物を吊るして山小屋に運び上げていました。

たしか、積載重量を600kgか650kgくらいに抑える必要があって、事前にモッコに荷物をまとめておくのですが、おおよその重量を計算してはいても、実際にヘリで吊るしてみると重量超過ということがたびたびあって、そのたびに東邦航空側の責任者だった篠原さん(←その後、遭難救助活動中の事故で亡くなられました)に怒られたものです w

記事にある「最大10キロの荷物」というと、缶ビールなど350ml缶の24本入り一箱でギリギリというくらいでしょうか? 生鮮食品を想定しているということですが、キャベツや玉ねぎ、人参あたりでもすぐに10kgに達してしまいそうです。

荷揚げの主力とするにはまだまだ物足りないですよね〜。満タンのドラム缶やボンベ類、建築資材なども揚げる必要があるわけですし。

そうはいっても、いろいろと試してみないことには始まらないわけで。人が容易に接近できない状況下でのドローンの活躍は、大いに期待したいところです。