2019年8月20日火曜日

味の素


若い頃に働いていた北アルプスの山小屋では、夕食で出す味噌汁は、「上高地みそ」と「ハイミー」を大鍋のお湯に投入して作られていました。味噌汁の具は個々のお椀に入っていて、食卓でお客さん自らが両手鍋に小分けされたミソスープをお椀に注いで出来上がりという具合。


そのあとで働いた、ある大手企業の保養所の厨房でも、板前さんは当然のように「味の素」を使っていました。

お店で食べる味を家庭で再現しようとしたら、うま味調味料の利用は必須なのかもしれませんね〜。

そういえば、農家などで昔ながらの方法で漬けた野沢菜も、お皿に盛られて出される時に「味の素」が振りかけてあることがよくあります w

1980年代、グルメブームにおいて「化学調味料不使用」と謳う店が増えるなか、現在の日本うま味調味料協会は「化学」という言葉から連想される「化学合成食品である」とか「非自然由来食品である」といった負のイメージの転換を図るため「うま味調味料」という語を造り、その使用を提唱した。協会はこの理由を、味覚のひとつとしてのうま味が世界的に認められたこと、現在は天然原料による発酵法で製造されているため「化学」という語が製品の特性を正確に表していないとし、「化学調味料」よりも「うま味調味料」とした方が「料理にうま味を付与する」という製品の特性を良く表す、などとしている。