2021年12月10日金曜日

「鴨川」と「賀茂川」

多くの京都市民は、慣習的に、最大の支流である高野川との合流点より上流を「賀茂川」、下流を「鴨川」と捉えてきた。

国土地理院は「複数の表記がある川は、地元自治体の意向を聞き取り、地図に反映する」という。

地名は口承で伝わり、音韻が先に存在する。それを、権力者が徴税や記録のために区別する際に漢字をあててきた。地名は本来、土地と人との関わりの中で移ろうもの。